30代の生き方、働き方

I型人材、-型人材、T型人材、Π型人材は、キャリアパスを考えるときに便利な概念だ

みなさんはI型人材、T型人材、Π型人材をご存じでしょうか?

キャリアパスを考える際によく出てくるものです。

この概念をもとにこれまでのキャリアを振り返り、今後どのようなパスを歩もうか考えると、頭の整理になって良いです。

横軸は「スキルの幅」、縦軸は「スキルの深さ」

横軸が「スキルの幅」、縦軸が「スキルの深さ」の座標を考えます。

野球で言うと、横軸が「対応できるポジションの幅」、縦軸が「うまさ」です。以下、野球で例えて説明します。

I型人材

I型人材は、「対応できるポジションは1つだけ。そのポジションでは上手にプレイできる」野球選手です。ピッチャーをやらせるとめっちゃ上手、けどキャッチャーやショートは下手くそ、みたいな人材のことです。

-型人材

-型人材は、「一応、いろんなポジションに対応できる。けど、どのポジションもスキルは平凡レベルである」野球選手です。ピッチャー、キャッチャー、ショート、どれも一応やれるんだけど、お世辞にも上手とは言えない、みたいな人材のことです。

T型人材

T型人材は、「一応、いろんなポジションに対応できる。その中で特定のポジションでは上手にプレイできる」野球選手です。ピッチャー、キャッチャー、ショート、どれも一応やれるんだけど、特にピッチャーをやらせたら一流、みたいな人材のことです。

Π型人材

Π型人材は、「一応、いろんなポジションに対応できる。その中で2つのポジションでは上手にプレイできる」野球選手です。ピッチャー、キャッチャー、ショート、どれも一応やれるんだけど、ピッチャーとショートをやらせたら一流、みたいな人材のことです。

大学卒→会社員のケースで考えてみる

理系で、大学・大学院を出て会社に就職したケースを考えます。

大学の1〜3回生で、主に一般教養を勉強して横線を長くしていきます。大学4回生~院生で研究室に配属され、実験や学会発表をこなしながら専門分野を深めていきます。つまり、縦線を1本、下におろしていきます。

会社に入って数年は、一般的なビジネススキルを身につけます。ロジカルシンキング、文章作成力、横線をさらに広く、さらに太くするイメージです。そして、自分が担当する仕事を通じて、縦線を長く太くしていきます。

会社に入って数年経つと、中堅社員になります。そこからは人によってキャリアパスが変わってくると思います。

ジェネラリストを指向して横線を強化する人もいれば、スペシャリストを指向して縦線を強化する人もいるでしょう。

最近では、新たな専門分野をもったΠ型人材を目指して、2本目3本目の縦線を生やし始める人が増えているように思います。

ビジネスにおいて、横線というのは、「会社や業界が変わっても転用できるスキル」を指していると言えます。

今後はΠ型人材が有利

今後は、複数の専門スキルを持ったΠ型人材が求められると思います。

・時代の変化に合わせて、それまでに生やした縦線を放置して次の縦線を生やしていく。
・食いっぱぐれないように、複数の縦線を持っておく。
・それぞれの縦線同士の組合せで人材の稀少価値を高める。

世の中の流れが早く、かつ高度経済成長期のように敷かれたレールを歩むのではなくて自分に合ったレールを敷いていく今の時代は、Π型人材の考え方が合っていると思います。

そういう私も、興味ドリブンで2本目の縦線を生やしているところです。