30代の生き方、働き方

30代会社員が大切にすべきは「べき論」ではなくて「好き嫌い」の感情だ。

「大企業にいくべきでない」「新しいことを勉強しないやつはダメ」「サラリーマンは副業をすべき」。本屋さんに行っても SNSを見ていてもこういった「べき論」であふれています。この「べき論」、私は自分の生き方、働き方を考える上で参考になるので好んで読んでいます。ただ、さまざまな「べき論」に触れていると、「言っていることは正しいし同感だが、自分の性格に合わないししんどいな…自分にできるんかな…」と悩み、ネガティブになっていきます。

同じ気持ちになったことがある人、結構いるんじゃないでしょうか?「べき論」で疲弊しないためには、どのようなマインドでいたらいいんでしょうか?

「自分の好きなこと、好きな状態」という考えが抜け落ちている

「べき論」に触れて疲弊してしまうのは、「好き嫌い」の感情を思考の俎上にのせないからです。ホリエモンの「多動力」はとても重要だと頭ではわかっている。けれど体がすんなり受け付けない。腰が重くてすぐに動けない。そういうひとは、そもそもフットワーク軽く動くのが好きじゃない人だったりします。「好き嫌い」としっかり折り合いをつけられてはじめて、「多動力」を実践できるようになる。「好き嫌い」の感情を無視して気合いで「多動力」を実践しようとしても、神経をすり減らして疲れるだけです。

「べき論」はそこら中にあふれていますが、「好き嫌い」の感情は自分の内面から出てくるものです。「好き嫌い」を積極的に吐露しないと、「好き嫌い」の感情を容易に見失ってしまいます。そして、外からの「べき論」に押しつぶされることになります。これこそ、周りに流されるという状態です。

周りに流されることがいいこともある

周りの「べき論」に急き立てられて色々とアクションした結果、新たな考え方、スキルが身についたり、自分の評価が上がってトクをすることもあります。いい大学に行くべき、という周りのプレッシャーに応えようと勉強を頑張っていい大学に入った結果、優秀な人という称号を手に入れ、女の子にモテたり、高給の仕事に就けたりするのもそうです。

特にやりたいことがなく、いい大学に入ることに抵抗感がないのであれば、周りの雰囲気に「流されて」頑張る人が多いと思います。勉強がそんなに嫌いでなければ、それでいいと思います。大学進学を機に一人暮らしを始められるぞ!という喜びをモチベーションに変えて入試に臨むのでもいいと思います。

NGなのは、したくないのに我慢してすること

例えば、自分が勤めている会社で、開発部から営業部に異動を命じられた場合です。自分は開発部で製品設計をしたり報告書をまとめるのが好きだったのに…。人付き合いとか飲み会は大嫌いだから営業部はイヤだよ。長期出張も多いから、家族と過ごせる時間が激減するし、まだ子ども小さいのに…。でも会社の命令だからしゃーない。そんなモヤモヤを抱えながらも異動の辞令を受け入れるという話です。

この場合、明らかに「嫌い」という感情があります。ひょっとすると、イメージしていた仕事とは違って楽しいかもしれません。自分の違う一面が開発されて、うまく立ち回れるかもしれません。でも、さすがに30代の中堅社員にもなると、やる前から適・不適の判断はつくでしょう。うまく立ち回れるかもしれない。そんな淡い期待を胸に異動要請に応えるのは、人気のない馬に100万円賭けるのと同じ愚行です。下手すれば新しい部署で心身消耗し、抑うつ状態に陥るかもしれません。

もっと厄介なのは、「会社の命令だから仕方がない」と言ってあきらめて、自分の「好き嫌い」の感情を殺すことです。「好き嫌い」の感情を無視した働きかたを続けていると「好き嫌い」がわからなくなってくると思います。そうなると一貫の終わりです。もはや思考停止したロボット。外からの命令に従うだけの受け身人間です。

では、どうすればいいか?

ブログやSNSで気持ちを吐露することが大事

「好き嫌い」の感情に鈍感にならないことです。そのためには、自分の内面にある「好き嫌い」の感情を外に出すことです。誰かに対して面と向かって好き嫌いを叫ぶわけにはいきませんので、ブログやSNSで思いの丈をぶちまけるのがよいと思います。ツイッターだと短文投稿できるのでしきい値も低くてオススメです。別に実名投稿する必要はありません。とにかく、「好き嫌い」の感情が内面から外へ流れるフローを作ってあげることです。

『ゼロ秒思考:頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング』に書かれているように、A4の裏紙に箇条書きで1分以内に書き殴る方法もいいと思います。

流動資産を多く持っておく。ローンは組まない。

仕事を辞めてもしばらく食べていける流動資産を多く持っておくことが重要です。流動資産とは現金、銀行預金、投資信託、株式といったものです。すぐに換金できるものです。

ローンは組まないことです。特に、家やマンションを買うために多額の住宅ローンを組むのは最悪です。多額のローンをするということは、定期的な収入を途絶えられないということです。仕事を辞めるという逃げ道をふさぐなんて愚の骨頂です。

稼いだお金は、換金性の高い流動資産として保有しておくべきです。そして、流動資産の多くは投資信託や株式として保有し、複利でお金を殖やします。

【新社会人に知ってほしい】資産運用は小遣い稼ぎのようなちっぽけなものじゃない!みなさんは年間いくらくらい貯蓄にまわせているでしょうか? 額面年収から税金もろもろを引いたものが手取り収入です。そこから日常生活の...

「外向き」を意識した成果物を作ることにこだわる

会社員が生み出す成果物は内向きのものが多いです。秘密情報扱いになり、社外に出せないからです。これって個人としては非常に不利です。一度会社の枠を出ると、自分の成果をPRできる材料が全くなくなるからです。

したがって、「外向き」を意識した成果物にこだわることは非常に重要です。インターネットの普及で個人の力が強くなり、今後ますます個人の時代になっていくと思います。人生100年時代に同じ会社にとどまる確率はどんどん下がるでしょう。キャリアシフトするときに重要になるのが「外向き」の成果物です。具体的には特許、論文、ブログ、noteといったところだと思います。

仕事を辞めても社外でやっていけるための資本作りを今のうちからやっておこうということです。住宅ローンを組まないことと同じで、仕事を辞めるという逃げ道を用意しておくという意味です。社内レポートや月報作成に時間をかけている場合ではありません!

ダイバーシティの時代を生きるコツは鈍感力最近、アンガーマネジメントということばをよく耳にします。怒りの感情というのは厄介です。コントロールしたくてもなかなかできるものではないで...

まとめ

・「べき論」にまみれて疲弊しないためには、「好き嫌い」の感情を重視するべきです。

・「好き嫌い」の感情を重視した生き方をするコツは、①好き嫌いの感情を吐露すること、②好き嫌いを表明できる環境を整えておく。具体的には流動資産を多く保有し、「外向き」を意識した成果物を作ることにこだわることです。