30代の生き方、働き方

アラフォー世代がキャリアに悩むのは、合わなくなった殻を脱ぎ捨てる時期だから。[人生の7年節目説]

以前は今の専門を極めようと意気込んで、与えられた仕事に真剣に向き合ってきました。結果、OJTでさまざまな経験を積むことができ、スキルや知識も増えました。

最近、このままのキャリアでいいのかという感じるようになりました。他の記事でも言及しているとおり、今の職場に居続けた場合の将来像がくっきり見えてきて、自分には適さないし、そもそもやりたくないという思いが一層強まってきました。

そんな心境の変化をうまく言い当てているなあと感心したのが、「人生の7年節目説」です。人間は7年ごとに節目が訪れるという考え方で、シュタイナーという思想家が提唱しました。教育学の世界に身をおく人ならば、シュタイナー教育と聞いてピンとくると思います。

神田昌典がこの7年節目説に別の考え方を取り入れて複合化させたものが、著書『2022-これから10年、活躍できる人の条件』に載っていて非常に参考になります。私は、神田昌典がまとめたこの7年節目説がなんとなく自分の人生とも重なることに気づいたのです。そして、この先も7年節目説に沿った心境の変化が続くのではないか。そのように思えてきました。

ということで七面節目説について触れながら30代のライフシフトについて考えてみたいと思います。

22~28歳:世話役

社会人になって、上司や先輩から言われたことを一生懸命こなして仕事を覚えていく時期です。OJTで経験を積みながら知識やスキルを高めていきます。下っ端なので、時には理不尽なことに耐えながら若手として頑張る。

私も、入社して数年は目の前の仕事をひたすらこなしていました。当時は修行とか下積みという意識はなく、与えられた仕事をしっかりこなして期待に応えていこうという思いで働いていました。

29~35歳:探求者

仕事も一通りこなせるようになり、自分の得意不得意や追究すべき専門分野が見えてくる時期です。私の場合、有機化学をベースにした材料技術を磨いていこうと思い、OJTでレベルアップを目指しました。材料技術って、色々な分野で使えて汎用性が高い上に奥深いんですね。そして、実際に材料を触ってあれこれ苦労して初めて腹落ちする技術分野でもあり、仕事を通じて知識のレベルは一層上がりました。

得手不得手もだいぶ分かってきます。私の場合、ぐいぐいと力強く他人と折衝すること、恐怖心であおってくる環境で働くこと、役割が決まっていない場面で自ら積極的に役割を求めて動こうとすることは苦手、というか不可能だと悟りましたし、複数の仕事をぬかりなく進めること、助けたくなるキャラを生かして周囲の助けをうまく借りて仕事を進めること、パソコンで一人の世界に入って事務仕事をすることは得意だと悟りました。

得手不得手は入社前からなんとなく分かっていて、仕事を通じて確信したものもあれば、仕事をしてはじめて気づいたものもあります。

この時期は結婚、出産といったプライベートでの節目にもなりやすく、公私ともども順調で、忙しいながらも自信が深まっていく時期でもあります。

36~42歳:破壊者

私がちょうどいるのがココ。探求者時代に作った自分を破壊する時期です。

『2022-これから10年、活躍できる人の条件』では、エビやカニの脱皮という比喩を使って説明されています。大きく成長するために、合わなくなった殻を脱ぎ捨てる時期だといいます。

私は、セミの幼虫が殻を脱いでセミの成虫になるさまや、サナギがチョウになるさまを思い描きました。そして、新しいキャリアを模索している自分の姿と重なり、なるほどこれかと腹落ちしました。

“「探求者」のときの考え方は、ここで一度、捨てる必要がある。学校を卒業するようなもので、人生の前半が完成し、そして後半に向かう。いままでの自分に固執するのではなく、改めて自分自身のビジョンを描き直しはじめるタイミングなのである。”

今のキャリアの延長上にはない人生の選択肢を知っておかないと、幼虫のまま人生を終えるということなんでしょうかね。本には、”この時期、誰しも似たような経験をすることになる”と書いてあるのですが、実際は意外と少ないのかもしれません。

最近は副業やフリーランスなど、新たな選択肢が現れています。選択肢が増えたことで、人生を見つめ直して殻を脱ぐアラフォー世代が今後ますます増えてくるのではないでしょうか。

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43歳以降について

『2022-これから10年、活躍できる人の条件』では、43歳以降の期間に対する解説が省略されています。神田昌典のフェイスブック上に解説の続編を音声収録したものがあると書かれていますが、現在は存在しません。そこで、キーワードをもとに自分で推測してみました。

43~49歳:恋人

43~49歳の「恋人」と呼ばれる時期は、おそらく新たに切り開いたキャリアに没頭する時期なのでしょう。自分の納得のいく仕事を見つけている状態であり、まさに脂ののった年代なのでしょう。仕事のやり方や仕事の内容はさておいて、私の周りにいる40代の人たちは朝から晩まで、休日も使って長時間夢中で働いているように見えます。

特に、管理職になってチームを取りまとめる立場の人は扱う仕事のスケールが1ケタ上がり、ますます仕事に没頭していくのでしょう。

50~56歳:創造者

メジャーな分野であれニッチな内容であれ、世間からの注目を浴びようが浴びまいが、自分がやってきたことの積み重ねで独自性に磨きがかかり、その道では右に出る人がいなくなる時期なのでしょう。その道というのはもともと存在していたものではなくて、自分が生きてきた結果、新たにできあがった道ということで、「創造者」という名前がついているのでしょう。

その道の第一人者となってセミナーの講師を務めたり、本を書いたり、といったイメージでしょうか。

57~63歳:支配者

立場上、ルールを作る側にまわる時期なのでしょう。社会のヒエラルキーの上層に位置し、下を動かしながらより大きな物事を動かしていくイメージだと思います。ルールをつくる側にまわる結果、どうしても保守的になりがちな時期でもあります。自分たちに反論する層も少ないわけで、独善的になってしまいそうです。

64~70歳:魔術師

肉体的、精神的な限界を感じたり病気になることで現実に対する不安を感じ、神や霊といった実在しないものへの意識が高まる時期なのでしょう。ここまでくると想像力が欠如しすぎてイメージが難しくなってきます(笑)。

人生は右肩上がりなわけがない。紆余曲折があっての人生

一つ言えるのは、人生右肩上がりじゃないということです。上がったり下がったりなので、下がったときに変に落ち込まないことです。

それにしても、36~42歳の「破壊者」ステージはインパクトがありましたね。私、まさにこのステージに立っています。

夏も本格的にやってきて、けたたましく鳴くセミとその抜け殻をたくさん目にするようになりました。セミの幼虫が殻を脱いで成虫になる。これほど的確に今の心境を表したことばはありませんね。

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