30代の生き方、働き方

「生産性を高めよう」を文字通り受け取ってもしんどいだけです

最近になって、生産性向上が強く叫ばれるようになりました。

生産性とは単位リソースあたりの価値提供量のことです。生産性=アウトプット/インプットですね。

残業を減らそう、作業のムダ取りをしよう、ムダな会議はなくそう…。どちらかというと価値提供量は現状維持でリソースを削減する対策が目立ちます。

残業や無駄な会議が減るのはとても嬉しいですけど、無駄をなくすこと自体は正直面白くなさそうです。

また、時間当たりの作業量が増やさないといけないため、なんだかしんどそうです。

「生産性を高めよう」を文字通り受け取っても、幸せになれそうにはありません。

では、どのような考え方をするといいのでしょうか?

以下、私が日々の仕事で考えて出した答えです。

真面目に生産性を上げようとすると、余裕のない人になってしまう

 生産性を上げると、時間の相対価値が上がります。すると、効率の低いものごとに時間を投じるのが惜しくなります。

例えば、「担当が変わりましたのでぜひご挨拶を」「カレンダーをお持ちして年末のご挨拶にうかがいたく」みたいな、挨拶だけの来訪を全力で避けるようになります。これは良い流れだと思います。挨拶だけの来訪なんて時間泥棒のなにものでもありませんから。

一方、時間当たりの効率にこだわるあまり、せかせかと働くようになります。極端な話、話しかけるなオーラを出して集中して仕事をこなす。同僚との雑談は極力なくす、といったスタイルになります。

文字通り生産性を上げようとすると、生きるペースが上がっちゃうんですよね。いつのまにか散歩がマラソンになって、周りの景色を楽しめない人になってしまいます。

すると、どこかで疲れがきてストレス解消に走ってしまいます…。息切れして生産性の高い状態を維持できなくなるため、トータルで見るとむしろ生産性が下がる、なんてことにもなりかねません。

自分の手を離れてもサイクルが回るようにする

生産性を上げるというよりは、自分の手を離れてもサイクルが回るようにするのが正解だと私は考えます。

生きるペースは上げないことがポイントです。歩きでいきましょう。

そして、リソースに着目します。リソースとは、自分の時間、労力だけではありません。他人の力、お金など、色々あります。

つまり、どんどん外に仕事を任せ、自分の時間を減らす方向に持っていくのが良い考え方だと思います。

「全部自分でやんないといけないの?」を常に問い続けること。 そして、仕事を組み立てて、ストーリーを決めて、他人に気持ちよく働いてもらうことを考えます。予算もガンガン使います。使っていいよ言われているのに予算を節約し、自前で何とかしようとするなんて愚の骨頂です。

「手を動かしていないと、働いていることにならない」という染み付いた価値観を捨てる

もう一つ大事なのは、「手を動かしていないと、働いていることにならない」という染み付いた価値観を捨てることです。

ホワイトカラーは、外から新しい情報を取ってきたり、深く考察したり、次のアクションを立案したりと、手を動かすというよりは頭を使う仕事がメインです。

基本的には実作業が伴わない仕事が多かったりします。したがって、古い価値観のもとでは、ホワイトカラーの仕事はラクでいいねと思われてしまいます。

そして、本来は他人や外注に任さればいい仕事を自分でやって「働いている気になる」ことを選択します。これも愚の骨頂。

こちらの記事が非常に興味深かったのでぜひ読んでみてください。

知的労働をしているのに「手を動かしていないと、働いていることにならない」のはどう考えてもおかしい。

生産性を上げようとするより、持続可能な働き方を志向する

中学の部活で、学校の外周を繰り返し走るトレーニングがありました。外周沿いにある神社でしばらく隠れて1周分ごまかすことをよくやっていました。神社に隠れるタイミングは、みんなうまいことずらしてランダムに笑。

仕事でもこういう隠れ家が必要ですよね。

私は割と真面目な部類に入ると思っているので、世のいい意味での「さぼり上手」はもっと大胆なサボり方をするのでしょう。例えば、神社に長くとどまって、ラスト一周だけヘトヘトな顔して走るとか。

こうやってうまくサボって、体力とモチベーションを温存しながら長くやっていく方が健康的です。 真面目にストイックに追い込むのもすごいけど、やりすぎると、自分の心の声を無視してガンガン自分を痛めるあまり、取り返しのつかないことになります。まさに諸刃の剣です。

「生産性」を文字通り受け取って、ストイックに自分の回転率を上げようとすると、どこかで疲れがきて持続不可能になってしまいます。

そうではなく、自分の負荷を減らす方針を打ち立てて、持続可能な働き方を志向すべきと考えます。そうすれば、長期で見たときの生産性は間違いなく上がると思います。

ストレス源から距離を置くことも持続可能性を実現するために重要

無用に感情をかき乱すストレスから距離を置くことも、持続可能な働き方には重要です。

人に何か言われてものすごく不快になると、目の前のことが全然頭に入ってこなくなりますし、翌日まで尾を引くこともしばしばですからね。

また、YouTubeでコメンテータが辛口コメントしているワイドショー録画を見て「スカッと」を疑似体験しようとする。 不快感を鎮めるために貴重な時間を浪費するのは勿体ないです。

詳しくはこちらの記事を読んでもらえればと思いますが、記事中のこのフレーズにエッセンスが詰まっています。

「さらにいうと、「反射的に感情を動かされる」のってそこそこ疲れるので、そもそも感情の反射を刺激するところからは距離をとったほうがいいです。」

人から何かを言われて落ち込まないための心の防御態勢

参考になれば幸いです。

 

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