魅力のある観光地の本質について書かれたこちらの記事、大変興味深く読みました。
「温泉なんかで客が来るか!」ネガティブが蔓延していた熱海を復興させた男の戦い 新R25
特に印象的だったのが、このフレーズです。
日本人は全然楽しそうじゃなくて、みんな目が死んでる。この閉塞感はなんなんだ…。
住んでる人たちが本当に、熱海はいいよ!って思えてないと、観光の満足度も絶対に上がらない。
そこにいる人が楽しんでいないと、魅力が出ないっていうのはまさにその通りだと思います。
ハワイが人を魅了する理由とは
私は何度かハワイに行きましたが、ハワイにはバカンスを楽しんでいる人たちで溢れています。
ハワイにはきれいなビーチ、大きなアウトレットモール、おいしいレストラン、過ごしやすい気候と様々な魅力があります。
けれども、一番の魅力は、ハワイを訪れている自分と同じように南国でのバカンスを楽しんでいる人がそこにいること、これに尽きます。
平日の行楽地、休日の行楽地
これは、平日の行楽地と休日の行楽地を比べてみても分かります。
休日の行楽地は混んでいますが楽しいです。
なぜなら、そこに休日を楽しく過ごす人々がたくさんいるからです。
一方、平日は混んでなくていいんですが人がまばらでやっぱり寂しいです。
最近だと、インバウンド旅行客で賑わうところなんかがそうですよね。大阪のミナミなんてすごいですよ。
私は以前バンコクや香港にいったことがありますが、今のミナミはそれに近い感じです。アジアの喧噪があり、とても活気づいています。
東京だと浅草とか秋葉原ですかね。その土地にこれといって見所が無くても、たくさんの観光客で賑わっているとわくわくします。
社員が楽しく働いている会社は魅力的だ
会社にも同じことが言えそうです。
社員が楽しく働いている会社は魅力的に見えますし、会社が社員のために利益を還元する会社も同じです。
社内にコーヒーが飲めるカフェを作ったり、きれいな社員食堂を作ったり、考え事をしたり寛げる庭園を作ったり。
こういったものがあると社員のテンションが上がり、社員全員が自然と柔和な顔になります。
そうしたら、会社の雰囲気がすごく良くなります。
青野慶久の『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない』にこんな話が書かれていました。
長野県にある伊那食品工業という会社は、利益を内部留保として蓄積せずに、会社敷地内に広大な日本庭園を造るなどして社員に還元する方針です。
いただいたお金を仕入先、パートナー、従業員、社会に還元して、絞ったカスが利益なのだ。利益は所詮カスであって、目的ではない。
伊那食品工業の社員ファーストの考え方には感動すら覚えます。
いい会社だなと思います。
そういった空気感は会社のホームページやカタログ、四季報からは読み取れませんので、大学のOBの話を聞くのが一番だと思います。