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MSCIコクサイに連動したインデックスは、投資信託と海外ETFのどちらがいいか?

アセットアロケーション(資産配分)のうち海外株式に割り当てるものとしては、海外先進国の株式インデックスであるMSCIコクサイに連動した金融商品が安心感があって良いです。私は「SMT グローバル株式インデックス・オープン」という投資信託をかなりの比率で保有しています。海外株式の枠は全てこれにしています。

「SMT グローバル株式インデックス・オープン」についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

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ただ最近、「SMT グローバル株式インデックス・オープン」にデメリットを感じるようになりました。それは、リアルタイムで売買できないということです。この投資信託の場合、値が反映されるまでにタイムラグがあり、売却したくても好きなタイミングで売却できないのです。長期保有には向きますが、欲が出て中短期で売買したい場合はちょっと微妙です。

それから、長期保有なら、投資信託よりもETFの方がコストが安くなるのではという疑問も湧いてきたので、調べることにしました。

海外ETFという手がある

実は、MSCIコクサイに連動する金融商品には、投資信託の他に海外ETFもあります。海外ETFとは海外の証券取引所で売買される金融商品で、日本の証券取引所で売買されるETFとは別物になります。残念ながら、国内のETFにはMSCIコクサイに連動する商品はないようです。

日本の証券取引所で売買されるETFは全て円建てですが、海外ETFはその国の外貨建てです。例えば、アメリカのETFならドル建てです。ETFの場合、株の配当金にあたるものを分配金といいますが、分配金に現地と日本の両方で税金がかかるため、確定申告をして二重課税分を還付する手間がかかります。

あとは、アメリカだと時差の関係で夜中に取引することになります。ここら辺のデメリットを許容できるのであれば、海外ETFに切り替えてリアルタイムで売買するという方法が使えます。

MSCIコクサイに連動する海外ETF

MSCIコクサイに連動する海外ETFには、ブラックロック社が提供しているiシェアーズMSCIコクサイがあります。しかしながら、出来高は2千株とかなり少なく、流動性に不安があります。MSCIコクサイ自体、日本株を除いた先進国のインデックスですからね。日本向けのインデックスですので、アメリカの金融市場でたくさん流通する方がおかしいですね。

出来高が大きくて、流通量が多いものとして「iシェアーズ MSCI EAFE ETF」というものがあります。MSCI EAFEとは、アメリカとカナダを除く先進国の大型および中型株式で構成される指数です。MSCIコクサイのアメリカ版であり、アメリカ株式が入っていないため、MSCIコクサイとはだいぶ異なります。出来高は960万株と非常に大きいです。

バンガード社が提供している「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」というものがあります。こちらは、日本株も入りはしますが、アメリカ株も入った世界の新興国から先進国まで含むインデックスに連動します。出来高は25万株とまあまあですね。

コスト比較

海外ETF「iシェアーズMSCIコクサイ」

例えば海外ETFである「iシェアーズMSCIコクサイ」は、買ったり売ったりするときの売買手数料が約定代金の0.49%(上限20ドル)かかります。そして、保有するだけでかかるコスト(管理報酬など)は、1年で0.25%になります。

よって、100万円分を半年保有する場合は、買うのに20ドル(2,000円)、半年保有するのに1,300円、売るのに20ドル(2,000円)、トータルで5,300円かかります。

さらに、買うときは円をドルに、売るときはドルを円に替えますので、それぞれ1ドルあたり0.25円の為替手数料がかかります。つまり、片道で1万ドル(100万円)×0.25円/ドル=2,500円。往復で5,000円です。

つまり、100万円分を半年保有する場合は、合計10,300円の手数料です。
ちなみに、1000万円分を半年保有する場合は、合計67,000円の手数料です。

投資信託「SMT グローバル株式インデックス・オープン」

一方、投資信託である「SMT グローバル株式インデックス・オープン」は、売買手数料はなし、ファンドの管理費用(信託報酬など)は0.54%です。

よって、100万円分を半年保有する場合は、買うのにはコストかからず、半年保有するのに2,700円、売るのにもコストがかかりませんので、トータル2,700円かかります。
そして、為替手数料はかかりません。

つまり、100万円分を半年保有する場合は、合計2,700円の手数料です。
ちなみに、1000万円分を半年保有する場合は、合計27,000円の手数料です。

なお、海外ETF、投資信託にかかわらず、売却して発生した利益には20%の税金がかかります。

結論:海外ETFはかなり割高である

海外ETFの場合、購入額が高額だと、売買手数料はたいした額にはなりません。管理報酬も小さい点もメリットです。

ただし、為替手数料が高すぎます。これはいただけません。

為替手数料を減らす術はないのでしょうか?

円をドルに替えて、海外ETFを買って、売って、ドルを円に替える。こうではなくて、海外ETFを売ったらドルのまま置いておいて次回の海外ETFを買うのに使うようにすれば、為替手数料は半分になります。

また、SBI証券であれば、FXや外貨預金で円⇔ドルの交換をすれば、為替手数料が大幅に安くできるようです。

ちなみに、海外ETFを取り扱っている証券会社はSBI証券のほかに、楽天証券、マネックス証券があります。私は楽天証券です。

どうしても海外ETFをやりたいなら、SBI証券にしてFXや外貨預金を組み合わせるのがよいと思います。ここら辺は少々複雑ですので、よく勉強する必要がありますが。

ということで、私の外国株式の保有商品は、投資信託「SMT グローバル株式インデックス・オープン」一択のままにしておくことにしました。少しずつ買い足して、欲は出して途中で売却するような真似はせずに、長期保有しようと改めて決心しました。

余談ですが、投資信託のもう一つのメリットに、商品の金額が円であり、為替の変動分が商品の価格に織り込まれている点があります。海外ETFだと現地通貨(アメリカだとドル)で値がつくため、為替の変動分とは切り離されています。したがって、今、自分の保有商品の価値はいくらかなと計算するときに手間がかかります。

参考になれば幸いです。

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