梅雨が本格化してきて、蒸し暑さにうんざりする日々が続いております。外を少し歩くだけでもじわーっと汗ばんできます。
室内のオフィスで働くビジネスパーソンも例外ではありません。特に、デスクワークの多い職種だと椅子に座っていることが多く、おしりが蒸れて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そんなおしりの蒸れを解消するアイテムが「空調ざぶとん」です。
これがかなり優れもので、長時間椅子に座っていてもおしりが蒸れることはなく、涼しく過ごすことができます。値段も安く、電池駆動式でコンセント不要ですのでお手軽です。
椅子に敷く「空調ざぶとん」とは?
空調ざぶとんとは、扇風機のような小型ファンがついた座布団のことです。椅子に敷いて使うことが多いため、チェアクッションと言った方が適切かもしれません。
もともとは(株)空調服という会社が販売していたものですが、最近では他のメーカーも類似品を販売しています。
(株)空調服ではざぶとんの他に、ファン付き服(空調服)、ファン付きヘルメット、ファン付きリュック、ファン付きベッドといったラインナップを揃えています。
なお、(株)空調服は、元ソニー社員が会社を退職して立ち上げた会社です。
空調ざぶとんの特徴は、座布団の中に風を吹かせることでおしりからの汗を蒸発させる点にあります。風が吹いていると洗濯物の乾きが早いのと同じ原理です。
また、汗が蒸発する際に熱が奪われておしりが涼しくなります。気化熱のことですね。注射する前にアルコールを含んだコットンで消毒すると、スーッとひんやりする現象と同じです。おしりの蒸れを解消し、清涼感も感じることができる。それが空調ざぶとんです。
ファンの強さは2段階で調整できます。強にするとファンの音が少し聞こえてきますが涼しさもマックスです。弱ですとファンと音が全くしません。座り立ては強、おしりがある程度冷えてきたら弱で継続運転すればいいと思います。
座布団の中はプラスチック製の格子構造になっていて、ファンを回して格子内部に空気を送り込む仕組みになっています。座り心地は良好です。不快感は全くありません。
おしりの蒸れ対策には、冷却ジェルマットよりも空調ざぶとん
ひんやりする座布団には、この空調ざぶとんのほかに冷却ジェルマットもあります。
冷却ジェルマットも確かに涼しいのですが、空調ざぶとんに比べて2つデメリットがあります。
一つは、おしりの汗が蒸発しないことです。座ったあとの発汗は抑制できても、座る前に既にかいた汗は蒸発せずに下着に吸われたままになります。下着が湿っぽくなっていくという不快感は解消しません。
もう一つは、清涼感のオンオフができないということです。冷却ジェルマットだと、ジェルマットがぬくくなるまでずっと清涼感が続きます。もしくは立ち上がるまで。おしりが長時間冷えてしまうと、逆に不快になります。空調ざぶとんであれば、スイッチ一つで清涼感をオンオフできます。
何年も使い続けている私の実感:デスクワークが本当にはかどる
私は以前から自宅で空調ざぶとんを使い続けています。椅子でおしりが蒸れて不快に思っていた矢先、インターネットでたまたま見かけて、一目惚れして即購入しました。
初めて使ったときの感想。それは、空調ざぶとんが単なる蒸れ防止の座布団ではないということ。
夏になれば分かりますが、みんなが外からデスクに戻ってきてまずやるのは、うちわを全力であおいで涼をとることです。体はすぐには冷えませんので、10分くらいうちわをあおぎながらメールチェックしたり書類を読んだりします。しかし、体が暑いので中身が頭に入ってきません。おしりが蒸れるので座っているのも苦痛になってきます。目の前の作業になかなか集中できないんですね。
それが、空調ざぶとんを使うとおしりがすぐに涼しくなり、しかも不思議と体全体のクールダウンも進んでいきます。うちわをあおぎまくる必要もなく、すぐにデスクワークに集中することができます。空調ざぶとんを使ってから、夏場の生産性がぐっと上がったように思えます。
空調ざぶとんで気を付けるべきこと
席を立つとき、ついついスイッチをオフにするのを忘れてしまい、電池が消耗してしまうときがあります。頻繁に席を立ち、かつデスクに戻ってくるまで時間が空くような人は、オートスイッチつきのグレードを選ぶといいです。
座布団が圧力を検知して、着座あり→オン、着座なし→オフと自動で切り替えてくれます。
スタンダードなのは「どこでも座クール」
空調ざぶとんはいろいろなメーカーが販売しています、正直どこもたいして変わらないかと思います。
初めての方は、(株)空調服の「どこでも座クール」(DZC-S01)をお奨めします。
スタンダードなグレードで、値段も約5,500円とお値打ちです。弱であれば、電池交換なしで丸3日つけっぱなしでももちます。
以前はざぶとんを構成するプラスチックの一部が徐々にもげる不具合がありましたが、その後改良が加えられたためか今の製品ではそういった不具合はありません。
是非試してみて下さい!