一人暮らしをするとき、結婚して一緒に住むとき、子どもができて新しい家に引っ越すとき・・・人生のシーンにおいて「引っ越し」は多くの人にとって一度は通る道です。
家電のまとめ買いをするときは大きな値引きができる。そのことをこちらの記事で説明しました。

引っ越しも同じです。大きな値引きが可能です。気が弱くて値引き交渉が苦手な私も、妥当な金額で引っ越しをすることができました。巧みなネゴシエーションは不要で、これから書く通りに実行したのみです。
ということで、妥当な値段で引っ越しをする方法を伝授します。
一括見積もりサービスで見積もりを依頼する
引っ越し会社一つ一つにアクセスして見積もり依頼するのは面倒です。引っ越し会社もたくさんあり、見るだけで疲れます。
省力化のためにも、一括見積もりサービスで見積もり依頼をするのが良いです。このようなサイトはいくつかありますが、私は「価格.com」を使いました。
現住所、引っ越し先の大雑把な住所、部屋の広さ、家具のざっくりとした情報を記入するだけでOKです。所要時間は5分程度です。
数社からメールと電話がくる
見積もりを依頼した翌日、または翌々日には数社からメールと電話がやってきます。海開きの日にみんなが海で泳ぎだすときのように、各社からの連絡がほぼ同じタイミングで来ます。
単身ではなくて家族で引っ越す場合は、営業マンが自宅にやってきて無料見積もりをします。無料見積もりのアポイントは、早くてその日の午後から入れることができます。
無料見積もりの時間は、40〜60分くらいのイメージです。
私の場合、「価格.com」が見積もり依頼を投げた先が4社でした。そして、その翌日には4社すべてからメールと電話が来ました。
各社とも自宅を訪問して無料見積もりさせてほしいと言ってきますので、4社ともアポイントを取りました。
営業マンが自宅にやってくる
営業マンに見てもらう家具を置いている部屋は掃除をしました。さすがに散らかした状態だとまずいですので・・・。
アポイントの時間になったら、スーツを着た引っ越し会社の営業マンが自宅にやってきます。
まずは、各部屋を案内して大型家具を一通り見てもらいます。
エアコンや掃除機については取り外し、取り付けに電気工事が伴うため別途料金が発生しますが、わざわざ電気工事屋さんを呼ばずとも引っ越し会社で対応してくれますので楽です。
家具のボリュームを確認した後は、引っ越し先の道の広さをGoogleマップのストリートビューで確認します。そして、適切なトラックのサイズを絞り込み、会社に電話して引っ越し日の空き状況を確認してもらいます。
トラックや人手に空きがあれば、あとはプランを決めます。全て自力で梱包、開封するお手頃なコースから、食器の梱包を付け足したもの、さらには全てを梱包し、引っ越し先で開封してくれる充実コースまであります。
私は、お手軽なコースと食器の梱包を付け足したコースの2通りで金額を出してもらいました。
その場で見積もってもらう
見積もり金額は、その場で出してくれます。お手軽なコースで、トータルで10万円前後の見積もり金額が出てきました。ここからインターネット割引だとか”以前の引っ越しでも弊社を使ってくれましたよね割引”で約2万円を引いてくれます。
8万円かー。当方はちょっと高いなーという苦い顔をします。
食器の梱包を追加すると、これに1〜2万円が加わります。
私の場合は、引越先が同じ市内で距離も近かったため、運送にかかるコストはあまりかからないだろうと考えていました。ですので、8万円は正直高いなーと。
安くしてもらう
ここから本格的なプライシングを始めます。どれくらいの予算をご希望ですか?と聞かれますので、食器の梱包は除いて5万円くらいと言ってみます。
また、別の日時に他の引っ越し会社にも訪問見積もりしてもらう旨や、すでに何社かに来てもらっていくらか安くしてもらったあとの見積書を入手済みだという旨をしっかり伝えます。
エアコンや洗濯機の取り外し、取り付け費用はいじるのが難しいようですが、それ以外のところは”勉強”してもらえます。
大手の引越社の場合は値引きできる上限がだいたい決まっているようです。
したがって、他社の相見積もりを取っていることも伝えつつ、思い切って3万円くらい値引いた価格を言って、これくらいでできるとありがたい、と相手の反応を見るのがよいです。
希望通りにはならないかもしれませんが、勉強してもらえます。
「この場で「即決」してもらえるなら〇〇円で頑張らせていただきます。」と大幅なディスカウントが出てきたら、その場で決めてもよいと思います。
その価格が他の引っ越し会社よりもちょっと高ければその旨を伝え、「これより安くなるなら即決します」最後の一押しをするのがいいです。
ヘタに何社も家に呼んで見積もりを取る時間的負担、精神的負担を考えると、それなりのディスカウントが引き出せればOKとするのが最適解でしょう。
私は2社目で決めました。
この後、3社目と4社目の見積り訪問のアポイントがありましたが、その場ですぐに電話しキャンセルしました。
角が立たぬよう、「費用節約のため知人のトラックで自力で引っ越すことにしました、申し訳ありません」と伝えたほうがよいでしょう。
結局いくらで引っ越したのか?
家族で引っ越す例でいうと、最もベーシックなコース、つまり梱包は全て自分でやる、上記でいうお手軽なコースを選べば、エアコンや洗濯機の取り外しや取り付け費用を除いて税込5万円ちょいにしてもらえる感じです。
最初に提示してくる見積額は引っ越し会社によってまちまちだと思いますので、値引率や値引額という数字はあまり参考にならないかと思います。
近所への引っ越しで、ベースで5万円なら満足かと思います。
引っ越し業者がどこかよりも、来てくれる営業マンの良し悪しが決定に影響する
引っ越しの相見積もりをやって感じるのは、引っ越し業者がどこかよりも、来てくれる営業マンの良し悪しが自分の決定に大きく影響するということです。
2社目の営業マンは清潔感があり、休日に長い時間を割いて見積もり訪問を受ける我々の気持ちを汲み取ってくれました。我々の時間を取らないようテキパキと話を進める感じです。
他社を断るときのやり方なんかも教えてくれて、引っ越しの相見積もりに慣れていないこちらの不安をうまく取り除いてくれました。
当日のスケジュールやトラックの回し方についても、我々の開梱や整理の時間が取れるようにだとか、お子さんの負担にならないようにとか何かと気遣いしてもらいましたね。
一方、採用しなかった方の営業マンは終始のんびりした感じでした。本題のプライシングに入るまでが長く、プライシングの場面でも下手に食い下がる感じで非常にしんどかったです。このあと予定があるかもしれないこちらの事情を一切汲み取らず。
実際に予定あったので途中でお帰り頂きましたが、ほっといたら2時間くらいいたんじゃないかという感じでした。悪い人じゃなかったんですけど。
営業の仕事って大事だなーと改めて感じるのでした。完全余談ですが。
まとめ
ということで、ネットで見積もり依頼をすれば向こうから自動的にはたらきかけてきて、とんとん拍子に決まっていきますので、とりあえず見積もり依頼をしましょう。
そして、いい営業マンに当たって、かつ満足のいく価格を提示してくれたら決めてしまえばよいと思います。
引っ越しの相見積もりをする目的は、安く引っ越したいというよりも理不尽じゃない妥当な価格で引っ越したくないという方が強いかと思います。
理論的な最安値を引き出そうと躍起になるのではなく、平穏な気持ちで引っ越しできる営業マン、そこそこ妥当な見積価格に出会うことを目標にしましょう。